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3Dプリンターが流行っている昨今ですが、特に業務用の3Dプリンターの材料はまだまだ非常に高価です。
個人向け/家庭向けの3DプリンターはFDMの特許が切れ、誰でも自由に3Dプリンターが作れるようになりました。
その結果、材料の供給にも競争が発生し、コストが下がって来ましたが、業務用の3Dプリンターの場合、大手3Dプリンターメーカの力が強く、材料コストが下がる気配はありません。
ここで、各社の3Dプリンターの材料費、所謂ランニングコストを計算する場合のポイントを一つご紹介します。
例えば、
A社 材料1kg 50,000円
B社 材料1.2kg 50,000円
だった場合、単純にB社の方が安いと考えてしまいがちです。
ところが、注意すべき点が1点あります。
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同じデータを使って同じモノを作る場合にも、3Dプリンター毎に消費する材料の量は異なります。
消費材料の量が違ってしまう理由は、主に
・パージで吐き出す量が異なる
・排出した材料の表面をかき取る量が異なる
・サポート材の付け方が異なる
からです。
もし、ある同じものを作る際に、
A社 材料消費 200g
B社 材料消費 250g
だとしたら、
A社 50,000円×200g/1,000g=10,000円
B社 50,000円×250g/1,200g=10,416円
となり、A社の方が安いことになります。
「それは極端な話で、実際には消費量はそれ程変わらないでしょう?」と思われる方がいるかと思いますが、実際のところ、結構違うんです。
従いまして、注意して戴きたい点は、材料の価格を単純比較するだけでなく、
必ず何かサンプルを用意し、「それを作るのにいくらかかるか」を比較して戴くことをお勧め致します。
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 FDM表面加工
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FDM(熱溶解積層法)の場合、材料の強度などの特性に強みを持つものの、表面のテクスチャー(手触り)についての課題は未だ解決出来ておりません。
その技術を開発している会社があります。
これはあくまでも後加工の方法ですので、最初から3Dプリンターで表面のなだらかなモデルを作るということではありません。
しかし、どんな方法であっても、それが出来ますとFDMの世界がかなり変わって来ることに間違いはありません。
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展示会で配布されていた造形サンプル。ストラタシス社の業務用カラー3Dプリンターで造形したモノ。
これはイスライルでは有名なお守り。イスライルの家庭にお邪魔すると、玄関だったり、廊下だったり、いろいろな場所に必ずと言っていい程置いてあります。
ストラタシスが合併する前、オブジェット社と言うイスライルに本社を置く会社でした。
現在は、イスライルと米国の両方を本社としています。
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これも展示会で配っていたプロモーションサンプル。
色々な色のカエル・おたまじゃくし・パンダなどを配っていたが、白黒のパンダはほんの少ししか用意しなかったらしい。
白と黒の不透明の硬質樹脂と透明の硬質樹脂の3色で造形したもの。
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スポーツウェアメーカの「ナイキ」がブラジルで開催中のFIFA World Cup 2014 に出場するプレーヤーの為に、3Dプリンター製のスポーツバッグをデザインした。 |
ナイキフットボール「Rebento」ダッフルバッグは、世界で初めての3Dプリンターでプリントされたサッカーバッグとなる。
「Rebento」はポルトガル語で「シュート」という意味。
3Dプリントされた部分は、ナイキのフライニットシューズのデザインパターンを利用し、粉末のナイロン素材をレーザー焼結で成形する製法で作られています。
革の部分はプレミアムレザーが使用されており、軽量さを保持しながら柔軟で耐久性のあるデザインを実現。
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パッド(脛当て)は、「The Mercurial FlyLite Guard」。
パッドは軽量化と通気性良くデザインされており、長時間快適に付けていられるように作られている。
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3D Hubsはオランダのアムステルダムに本拠を持つ、3Dプリンタ共有ネットワークサービスの世界最大手。 |
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所有者は3Dプリンタを登録し、ユーザーは3D Hubsのサイト経由で近くの利用できる3Dプリンタから出力できる。
全世界でサービス展開しており、3Dプリンタ登録数は4月の4000台超から1カ月でおよそ500台増加し、4500台超になっている。登録されている3DプリンターはMakerBotやRepRapなどその大半がデスクトップタイプの3Dプリンター。
まだ日本での登録は多くないが、今後このようなサイトが増えて来ると予測される。
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